地域医療を再生するため京都府が取組む計画について
2016/12/27
関西のみならず日本を代表する観光都市である京都府。
明治に入るまでは、日本の都が置かれ長い歴史と伝統に彩られた都市であり
多くの外国人観光者からも人気の街、それが京都です。
京都の最新の医療事情と京都府内における消化器外科の求人情報をお伝えしていきます。
日本トップクラスの医師数と環境の京都府
京都府の医師数は、全国トップの7,789人(平成24年)が登録されています。
医療機能面においても、国内トップクラスの施設や大学が京都には揃っており
医師のみならず最先端の治療を希望する患者さんも、京都まで足を運んでいます。
そんな京都においても、府内には医師不足の問題に悩まされている地域があり
医師確保のために様々な取組がなされています。
京都府の地域医療再生計画
丹後医療圏と中丹医療圏では、平成22年1月に地域医療再生計画が立てられ
病院を利用する患者のみならず、医師にとっても魅力的な環境づくりの取り組みがなされています。
その趣旨は医師確保だけに留まらず、緊急医療の確保、地域医療の課題の解決など
多岐に及んでいます。
具体的な取組について見ていきましょう。
丹後地域医療再生計画
丹後地域は、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町からなる
日本三景・天橋立や丹後半島の風光明媚な地域ですが人口は11万人と少なく過疎化の深刻化が心配される地域です。
また少子高齢化も進んでおり、それに対する医療の提供体制が
脆弱であるという問題を抱えていました。
これらの問題を解決するために、
・高度医療機器を共同利用できるセンターの設置
・医師確保や応援のための「ふるさと丹後医療ネットワーク」の設置
・救急医療において、搬送時間の短縮を行うためドクターヘリの運航
・地域共同で利用できる電子カルテの導入
など地域全域が一丸となり、
利用することができる医療ネットワークの仕組み作りを行っています。
中丹地域医療再生計画
中丹医療圏は、福知山市、舞鶴市、綾部市からなる人口21万人の地域です。
医師数は全国平均に比べると決して不足しているというわけではありませんが、
山間部にあたる地域などにおいては、周辺に十分な治療を受けることができる病院が
揃っているとは言い難い状態となっています。
また医療資源の分散化により、1人診療科の体制を取らざるをえない状況が発生し、
完結的な医療を行えない状態に陥っています。
このような問題に対して、
・ドクターヘリの導入
・各公的病院間での連携強化
・医師確保のための、寄附口座の開設、若手医師のために奨学金貸付事業の実施
・疾患別センターの特化
といった様々な角度からの施策が、計画されている現状です。
京都府内の消化器外科への求人情報
京都府内は医師数、設備ともに国内トップクラスでありますが、
2次医療圏を細かく見ていくと、やはり診療科によって医師不足に悩まされている地域があります。
例えば、消化器外科の医師募集・医師転職マーケットの状況を見てみると、
高度医療機能が集積する京都市など都市部であればより消化器外科に特化した臓器別の募集などもありますが、
医師不足地域においては、一般外科といった総合的な外科医を募集する案件が目立つのも特徴です。
消化器外科、一般外科を専門とする医師の方で転職をお考えの先生には、
病院ごとに大学医局からの医師派遣状況なども確認しながら、ご希望に沿った形での病院選びをお手伝いさせていただきたいと思います。

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