医師転職を考えるにあたり医師の働き方のバリエーションを今一度整理してみる
2015/09/06

今回は医師の働き方について俯瞰してみようと思う。
まず、医師の働き方で最もオーソドックスなものとして挙げられるのは、病院やクリニックなどの医療施設に勤務して給料を得る「勤務医」、そして診療所やクリニックを自ら経営する「開業医」である。この2つが医師の働き方としては多数を占める。
医師転職という言葉はやや一般的になりつつあるが、多くの場合は勤務先の病院を自らの意志で変更するという事である。今の病院を退職して、別の病院に入職し勤務する、というのが所謂、医師転職である。
日本全国どこに行っても医師としての仕事や業務内容、やるべき事が大きく変わる事はあまり無いだろう。
なお、大学の医局人事で勤務先病院が変わる場合は一般的には医師転職とは呼ばない。
勤務先病院を変えるという事は今では珍しくはないが、医師のキャリアチェンジや医師転職を考える際、実は医師の活躍の場は、何も勤務医やクリニック開業だけに限ったものでは無いという事も頭の片隅にでも置いておくと気持ちの面でも幾ばくかは楽になって良いかもしれない。
勤務医、開業医以外では下記のような仕事にも医師が活躍する舞台が存在している。
◯産業医(企業などで従業員の健康管理や産業衛生に関わる医師)
◯学校医(地元の開業医が兼務するケースが多い。)
◯在宅診療医
◯フリーランス医(特定の医療機関に属さない医師)
◯防衛医官(自衛隊所属の医師。防衛医大卒の医師が多い。)
◯船医(クルーズ船、水産庁の漁業調査船etc.で診療を行う医師)
◯国境なき医師団
◯海外ボランティア医師
【臨床以外の仕事】
◯メディカルドクター(製薬会社の会社員として新薬開発などに携わる医師)
◯研究医(医学研究を専門とする医師)
◯監察医(病理解剖医、法学医に分類され、遺体の死因を解剖などで特定する医師)
◯医系技官(医師としての専門知識を国家行政に活かす厚生労働省の事務官)
【医師以外の仕事】
◯作家(北杜夫、渡辺淳一、海堂尊、久坂部羊、大鐘稔彦、帚木蓬生、古くは森鴎外、手塚治虫など)
◯コンサルタント(医療コンサルティングなどで活躍)
◯ベンチャー企業経営(バイオベンチャーや医療系ベンチャーなど)
◯政治家(医療行政に対し医師の立場から国政に参加)
医師はその医療技術や医療知識、更には医師人脈を活用し幅広い分野で活躍する事ができる可能性がある職種である。
自らの年齢や体力、家族関係や生活スタイルなどを客観的に見て、その時々にあった様々な働き方(例えば外科医がメスを置く決断をするというのもその一つ)を選ぶという事はあって然るべきではないだろうか。
今日は医師としての働き方を簡単に見てきたが、
また、次回も関連する話題を続け、医師の転職マーケットを俯瞰していきたい。
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