北海道のへき地医療に欠かせない総合診療医や需要の高い医師像について
2016/12/22
日本各地で都市部に人口が集中している状況が、今もなお広がりつつあります。
背景にあるのは、都市部はその地域における政治や経済の中心地であり
便利な暮らしや雇用の多さが都市部への一極集中の大きな要因と言われています。
医療に関しても、同じ状況が起こっており、
へき地では恒常的に医師不足の問題に悩まされています。
北海道もまたその広大な面積の土地の特性が故に、
医師不足に悩む地域が多く、医師不足の問題を解消するために様々な対策が考えられています。
へき地医療に求められる総合診療医の存在
北海道の札幌市や旭川市、函館市といった都市部以外の多くの地域では、医師不足の問題から
心臓血管外科医、呼吸器外科医、食道外科医、腫瘍内科医、循環器内科医といったような細分化されたプロフェッショナルな専門医ではなく、一般外科医や総合内科医、一般内科医といった
総合的な診療を浅くても良いので広く行える医師が求められている状況です。
この背景にあるのは、
医師の都市部集中化と少子高齢化の問題です。
日本は高齢者(65歳以上)の総人口に対する比率が、
2014年の段階で25.78%の世界一高齢化が進む国となっており、
それに対する地域医療の体制も変化が求められている状況です。
高齢の患者は、複数の疾患を抱えている状況が多く、
疾患が重症化した場合は、地域の診療所では手に負えず、総合的で専門性の高い診療ができる
大型の総合病院に通うことを余儀なくされます。
そこで問題になるのが、
遠方の総合病院までの交通アクセスの問題があり、更には病院にたどり着いても同じような症状の患者さんで、待合ロビーは溢れており
長い待ち時間の末に、診察は数分しか行うことができないということです。医師も大量の患者さんを診る事で疲弊しています。
このような状況は今後さらに深刻化していくと予想されている問題であり、
今、医療の現場で需要が強い医師像としては、患者を総合的に診断して、治療が必要な専門の診療科に振り分けることができる総合診療医の存在です。
2017年現在、各学会の専門医制度は日本専門医機構が認定する「専門医」への移行が議論されている最中ですが、
総合内科専門医や総合診療のスキルを持った内科系医師、外科系医師の存在は、医師不足問題が顕著である
地方の地域医療においては欠かせない存在であり、活躍が期待されています。
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北海道の医師転職マーケットを見てみると、
県庁所在地の大都市・札幌市周辺に、北海道全体の医師の9割が集中しているという
極端な傾向が見て取れます。
この大都市への医師偏在の影響は、郊外の医師不足に拍車を掛けており、医師求人に関しては、
都市部に比べ、医師不足地域では給与面などでは高待遇のものが多く見られます。
医療設備やスタッフ数などでは、
劣る部分が多々あるかもしれませんが、医師として地域医療に対して貢献するという面で
やりがいを見出すことができれば、満足ができる医師転職にもなり得る案件をお探しすることができるかもしれません。
現在公開されている北海道の外科系医師求人で需要が多いのは消化器外科・一般外科、脳神経外科、整形外科などですが、これらの診療科以外でも、
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