精神科・心療内科に通う親戚を見て思う事

2016/07/19

精神科・心療内科に通う親戚を見て思う事

私は親戚の中に統合失調症とうつ病を患っている患者がいます。

二人ともに、数年以上病院に通い続けていますが、完治していません。
薬をしっかり飲んでいない時期があったりするので、患者や患者の家族にも問題はあると思いますが、状況としては完治しておらず、完全に一社会人として仕事をする事には、病気が弊害になっていると言わざるを得ない状況です。

精神科・心療内科の病院、医院には急な患者の変化に対応できるシステムが必要

二人と一緒に暮らす経験の中で精神科、心療内科を必要とする患者にとって今の病院に足りていないのではないかという事があります。
それは救急対応や急な患者の変化に対応できるシステムです。

患者具合が急に悪くなった時、先生に診察をしてもらいたい時に診察をしてもらえないケースが非常に多いです。
次回の診察が、2週間後、3週間後という事がざらで、
急に具合が悪いという事を切に伝えて、何とか診察を入れて貰えた時であっても1週間以上かかる事が多かったです。

この場合、次回の診察までの間、家族で患者を支えて行く事になります。
もちろん家族で協力して対応していくのですが、統合失調症やうつ病の人間に対して適切な対応とは何なのかは長い間一緒に住んでいても、正直答えは今でもわかりません。むしろマイナスな対応をしてしまうケースも多くあった様に思えます。

そんな時に担当の先生以外の先生や、それ以外のスタッフの方が
フォローアップしてくれるシステムがあればどれほど家族は助けられただろうか。
そんなシステムがあれば、もっと二人の病状もよくなっただろうし、早く完治に近づくのではないだろうか。そう思ってなりません。

これは恐らく私だけの考えではなく、その様な病気を持つ家族と暮らしている多くの人の悩みであり、また希望であると思います。

私の親戚の精神科・心療内科の患者の現状、体験談

現在は私の親戚のうち一人は中規模の総合病院の精神科。もう一人は大規模の総合病院の精神科に通っています。
どちらの病院の担当の先生とも私はお会いした事があるのですが、とても物腰丁寧で先生とお会いした時は二人ともとても気持ちが落ち着きます。
ただ、その状態が数日、数週間、次回の診察まで、必ず続くかというと決してそうではありません。
何かのきっかけで急に病状が悪化する事の方が多くあります。ただ、そんな状況でも次の診察は2週間後、3週間後です。
病院に電話を入れて診察をお願いしても…

“「少し安静に。処方された、頓服薬を飲んでみて下さい。それを試したうえで、まだ病状が変わらなければ連絡下さい。」” 

といった対応がほとんどです。
もちろん、それでよくなったケースもあります。
ただ、それでも症状が改善せずむしろ悪くなりそのうえで通院を希望しても

“「予約がいっぱいで次回のご予約まで予約が取れません」”

と言われた事がほとんどです。
それでも、無理に何とかお願いをして、診察を早めてもらっても早くて一週間後。というケースが大半です。

本人が直接電話を入れて、点滴だけでもとお願いしても、もう少し様子を見てと断られたケースも数度あります。

その時、本人が言っていた事は、「私の事を大事に思ってくれていないのかな」という事でした。

もちろん、病院はそんな事はないのでしょう。
病院の事情で仕方がなく、その対応になってしまったのだと思います。
ただ、そんな時に病院で主治医がいない、もしくは簡単に対応出来ない時にでも、診て貰えるシステムが整っていればいくらか患者の病状悪化のストップ、病状回復に 繋がるのではないかと思います。

今後、精神科・心療内科の病院、医院に求める事

現状の医師不足の状況ですべての病院で完璧な対応をすることは難しいかもしれないです。
ただ、症状の見えにくい家族が対応しづらい心の病の患者に対して、緊急のケアが出来る病院が多くあれば
精神科、心療内科を必要とする患者達にとって、とても素晴らしい、いい病院になるのではないかと思います。

スーパー救急病棟(精神科救急入院料病棟)の存在

私が感じたようなニーズを国や臨床現場も感じているのでしょう。精神科の医師の方々はよくご存じの通り、スーパー救急病棟というものがあります。
これは地域における精神科救急医療の基幹的役割を果たす病棟である事が求められる為、認可のハードルが高く以下の基準を満たす必要があります。

•常時精神科救急外来診療が可能で、精神疾患に係る時間外、休日又は深夜における診療(電話再診を除く)件数が年間200件以上であること。

•すべての入院形態の患者受け入れが可能であること。

•患者構成は、年間の新規患者の6割以上が措置入院、緊急措置入院、医療保護入院、応急入院、鑑定入院又は医療観察法入院であること。

•原則として、都道府県等の地域の措置入院、緊急措置入院および応急入院の年間新規入院患者数の4分の1以上を受け入れていること。

病院全体で常勤の精神保健指定医5名以上を、病棟には入院患者数16人に1人以上の医師を配置し、そのうち1人が常勤の精神保健指定医であることが必要です。
更に、病棟には精神保健福祉士2名以上と、看護師を常時入院患者数2名に対し1人(10:1看護)配置することが要件となっています。

設備面においても、病床数の半数以上が、隔離室を含む個室である事が求められ、入院時の検査及びCT撮影が他の保険医療機関との連携を含め速やかに実施できる体制にある事が要件という厳しいものです。

患者への対応において、スピードと治療密度・看護密度の濃さを問われるスーパー救急(精神科救急)は、その認可要件におけるハードルの高さ(認可取得の難しさ)から、全国でもまだ設置病院数が充分とは言えず、一方で社会的なニーズは増大している状況です。

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精神科・心療内科の医師の方の中にも自分自身がやりたい治療を病院の方針などで行う事が出来ていない医師も多くいらっしゃるのではないかと思います。

私たち、医師転職コンシェルジュではそういった医師の方針、考え方にあった病院の転職支援を行っていければと思っております。 まずは下記リンクより、医師転職コンシェルジュにご登録ください。ご希望に合った求人情報をお届けいたします。

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著者:医師転職コンシェルジュライター


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