腎臓内科医の年収、収入、給料など(その2)
2016/07/10

前回のコラムの続きで腎臓内科医の年収や給与、働き方を見ていきたい。
腎臓内科医の年収が他の診療科目と比較してやや高くなる傾向があるという事を前回のコラムで述べたが、これは人工透析クリニックなどが高い年俸を提示してくるケースが多い事に起因し、腎臓内科医の平均年収の数値を上振れさせている結果となっている。
従って、一般の国公立や公的病院、大学病院、市中総合病院勤務医の場合、腎臓内科医だけが他の診療科の医師よりも高い年収を取っているという訳ではない。
特に所帯が大きい大学医局所属の腎臓内科医であれば、いくつかの研究グループに分かれていて透析に携わった事がないという腎臓内科の医師もいると聞く。
大学病院の正規職員である腎臓内科医や一般総合病院の腎臓内科医は常識的な医師の年収水準と同等である。
しかし、腎臓内科を専門とする医師で、且つ、人工透析に興味・関心があれば、自身の考え方や価値観次第で、人工透析のような高い給与を提示する職場を選択できる立場にあるという点においては、腎臓内科医としてのキャリアは将来的な高年収期待へと繋がる可能性があるという指摘自体は間違ってはいないと思う。
医療法人や経営者の方針などをよく確認しないと酷い環境に身を投じてしまう事も・・・
他方で、仕事内容の面では、透析患者の中には様々な基礎疾患に加え合併症を抱える患者も少なくない為、透析患者を診る医師というのは、ある意味では、「究極の掛かりつけ医」となる事を求められる一面があるというような事を透析医から聞く事がある。
専門外の知識を幅広く要求されるような場面も多いようだ。
透析病院や透析クリニックでは何名かの医師で患者を分担しないと24時間365日オンコール体制に放り込まれてしまう。そのような異常な激務により心身ともに疲弊してしまう医師がいて医療事故などの悲しいニュースを見聞きする事があり、やはり医師とは大変な仕事だなあと感じる。医師も生身の人間、自分自身の健康にも留意していただきたい。
しかし、透析患者にはお盆も正月も関係なく、災害時などの対応を考えても、その大変さが容易に想像できる。
透析施設を運営している医療法人や経営者の方針などをよく確認して職場を選ばないと酷い環境に身を投じてしまう事にもなりかねない。
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腎臓内科医の年収・収入・給料などについてのコラムは、次回も続けたいと思う。

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