遠隔画像診断における放射線専門医の働き方について考察

2015/07/26

遠隔画像診断における放射線専門医の働き方について考察

今回のコラムでは遠隔画像診断について少し見ていきたい。
放射線科(放射線診断)の医師にとっては働き方の選択肢が広がるという意味で今後の動向をwatchしていきたい分野のひとつであろう。

当サイトの、放射線科・画像診断の医師転職市場についても参考にして頂きたい。

インターネットやクラウドサービスの普及により、CTやMRI、PETなど放射線科領域の画像診断、読影業務は今や遠隔地(例えば自宅)に居ながら行う事も可能な時代になった。

CTやMRIを備えていても肝心の読影を行う放射線科医(常勤医)がいない医療機関は少なくない。或いは、より画像診断スキルの高い放射線診断専門医にしっかりと読影をしてもらいたいというニーズを持った医療機関もあろう。

現在(2015年2月1日時点)の放射線科専門医は6,159名(放射線治療専門医1,042名を含む)。
かたや、病院数はと言うと日本全国に8,500余りもあり、クリニックや健診機関を含めると放射線科専門医の数よりも遥かに施設数の方が多いというのが実情である。

更に放射線科専門医の都市部への偏在傾向も考慮すると、放射線科医の不足傾向は当面続くものと考えるのが妥当で、やはり遠隔画像診断の可能性(というよりも必要性と言う方がしっくりくるかもしれない)については、多くの医療機関において真剣に検討しておく必要があるのではないだろうか。

CTなどの医療機器を備える事は出来ても、放射線科の医師を確保する事はなかなか難しいという事がこの数字からも見えてくる。

因みに、モダリティ(modality)という言葉がある。
CTやMRI、エコーなどの医療用画像診断装置の総称として使われている言葉だが、DICOM(ダイコム)ファイルを生成するこれらモダリティ装置の種類はアルファベット2文字で定義するのが医療機器の開発現場において慣例となっているらしい。
これが医療現場でも一般化し(CTは元々2文字であるが)、MRIの事をMRと2文字に省略して使う事が多くなってきたのはそういう背景があるようである。

製薬会社の営業担当者もMR(Medical Representatives)である。略称は便利なようで少々ややこしい。会話の前後の文脈から同じMRでもどちらを指しているのか判るが、双方に正確な知識がない場合や素人(患者さんなど)に対しては、こういう業界特有の略称というものを安易に使ってしまうと混乱を招きかねない。

少し脱線したが話を戻そう。
さて、遠隔画像診断業務であるが、常勤の放射線科専門医を確保する事が難しい医療機関にとっては、最早無くてはならない分野である。

放射線科領域ではDICという言葉もよく耳にする。
DICはDiagnostic Imaging Center、つまり画像診断センターを意味しており、大病院はたいてい画像診断装置を備え、放射線科があるのでDIC機能を有していると言える。
また最近は放射線科クリニックなど地域において画像診断を専門に担うところも増えており、それ以外にもDIC業務(画像診断業務)を専門に扱う企業なども出てきている。

また、SMO(Site Management Organization)という業界も拡大している。
これは医療機関が製薬企業などから臨床試験(治験)を受託し、その業務の一部を外注するケースがあるが、その外注先(治験施設=病院を支援する機関)の事をSMOと呼んでいる。
このSMO施設においても読影業務は発生するのである。

現在の医療現場では臨床診断において画像診断というステップは必須のものとなっている。

そして、下記の3つの必要条件が揃えば、
場所を選ばずに画像診断業務ができる環境が整ってきたのが今という時代なのである。

・モダリティ装置(CT、MRなど)で撮影した画像データ
・読影を担う放射線科専門医(遠隔地でOK!)
・インターネット環境

子育て中や介護など様々な事情により常勤勤務が難しい医師にとって遠隔画像診断という分野は、時間に縛られる事無く、放射線科専門医としての読影スキル、画像診断スキルを活かす事が出来る魅力的な働き方のひとつと言えるだろう。

医師転職コンシェルジュでは、提携先の医療機関やDIC施設などと連携し、放射線科専門医の柔軟な働き方を応援し、読影業務の安定的確保やアルバイトの紹介、転職支援など様々なお手伝いをオーダーメイド対応させていただきます。

勿論、常勤で放射線科医(放射線診断医、放射線治療医)を求める案件も多数寄せられていますので、放射線科医で様々な働き方を模索している先生のニーズにもお応え致します。
放射線科医の先生からのお問い合わせをお待ちしております。

転職をご検討、またはアルバイトをお探しの放射線科医の先生は当サイトへ医師登録ください。


著者:三木正孝


医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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