ドバイで働きたいという医師はいますか?(その3)

2015/08/14

ドバイで働きたいという医師はいますか?

前回前々回に続きドバイの話題を続けよう。ドバイで医師転職を考えていて医師求人募集情報を探そうと考えている医師の方はドバイの生活や文化について参考にして頂きたい。 ドバイの殆どの病院では英語での会話が可能との事でアラビア語は必ずしも必要な訳では無いようである。今回の日本人医師求人募集案件は恐らく日本人患者を主な対象としたクリニックなので英語を使う場面も殆ど無く、日本語で通常業務はこなせると思われる。 ドバイのクリニックに来る日本人患者というのは現地在住の日本人、日本人駐在員やその家族、出張や観光などでドバイに来ている日本人といった層である。 外務省のホームページに医療に関するアラビア語が少し紹介されているので、ここに再掲させていただく(無理やりカタカナ表記しているので発音はあくまで参考程度にとの事。) 現地語も少し知っているだけでいざという時に何かの役に立つかもしれない。 医師:タビーブ、薬:ドワ、注射:オブラ、下痢:イスハール、発熱:ハラーラ、嘔気:樽ジーア、嘔吐:ゾゥワ、傷:ジュルハン、頭が痛い:ラーシィ・ヤウールニ、腹が痛い: ボトニ・ヤウールニ、具合が悪い:アナ・ターバーン(男性の場合)アナ・ターバーナ(女性の場合)、病院へ連れて行ってほしい:ワッドニ・イラ・ムスタシュファ 在アラブ首長国連邦日本国大使館ホームページ

https://www.uae.emb-japan.go.jp/index_j.htm

なお、在アラブ首長国連邦(UAE)日本国大使館はドバイでは無くアブダビ(Abu Dhabi)にあり、ドバイには日本国総領事館が置かれている。 アブダビはドバイと同じようにUAEを構成する7首長国のひとつで連邦(アラブ首長国連邦)の首都でもある。大使館は通常、その国の首都に置かれ、領事館は首都以外の主要都市で在留邦人の保護や外交事務、情報収集、国際交流などを行っている。 連邦制は日本にいると少しイメージしにくいが、アメリカを例に考えると解りやすいかもしれない。アメリカ合衆国も連邦制の国で、それぞれの州が州独自の法律(州法)に基づきかなり強い独立性を持っており、日本の都道府県のような地方公共団体とはその成り立ちも趣も異なるものである。アメリカの南北戦争(1861年~1865年)は奴隷制を維持したい南部の11州がアメリカ合衆国という連邦政府からの独立を目指して(アメリカ連合国を名乗り)北部の23州と争った内戦(The Civil War)である。映画「風と共に去りぬ」でお馴染みだろう。 ちなみに南北戦争と同じ頃、日本は幕末の動乱期で長州や薩摩などの雄藩や坂本龍馬などの脱藩志士たちが倒幕に動いていた時期である。 少々話しが逸れたが、このようにアメリカもUAEも外交的には連邦国家として一つの国を形成しているのである。 まあ、一般的にはドバイはUAEを代表する国際都市であるが、UAEの首都はアブダビであり、日本国大使館はそこに置かれているというくらいの認識でいれば大きな間違いは無いと思う。 ドバイとアブダビの2都市はニューヨークとワシントンDC(アメリカ合衆国の首都)の関係にやや近いだろうか。 なお、UAEの医療を司る保健省(日本の厚生労働省のようなもの)の下には保健庁があり、これはアブダビとドバイの2箇所に設置されている。 ドバイの在留邦人(日本人)は3,000人程度、UAE全体では3,459人(2013年10月時点)の日本人が在留していると言われており、日本人の多くはドバイにおり、それ以外は殆どが首都アブダビにいるものと思われる。この数字からもドバイがUAEにおいては一般の日本人に最も馴染み深い街という事が言えよう。結構な数の日本人がドバイにいるのだなあと思うと共に、これだけの日本人がいれば当然日本人医師に対する需要、医師求人募集のニーズが出てくるのも納得である。 現地では日本の事は“ヤバーン”、日本人は”ヤバーニー”というらしい。ジャパーン、ジャパーニーズの現地訛りだろうか。一般的にはドバイの人々はとても親日的と言われている。 Japan QualityのMade in Japan製品(車や家電製品)、日本人の勤勉さ、礼儀正しさなどが高く評価されているのだろう。日本が戦後復興を経て先進国の仲間入りを果たし発展する過程で、他の欧米諸国とは一線を画した立ち位置から外交官やビジネスマンなど多くの先人達がこのUAEという国や現地の人々と誠実に付き合ってきたお蔭で今の日本に対する好意的なイメージが出来上がっているという事に我々は感謝しなければならないだろう。 ヤバーン、ヤバーニーの一言でこちらが日本人と分かれば、強面のドバイ人が一気に笑顔で迎えてくれるという事が本当にあるらしい。 さて、UAEの輸出相手国のトップは日本である。日本がUAEから輸入している主な品目は石油、液化天然ガス(LNG)、アルミニウムなどで、東日本大震災後の原発停止に伴い依存度が上がっている火力発電のエネルギー源はこのUAEからも輸入されているのである。 一方、輸入相手国を見てみると上位はインド、中国、米国、ドイツとなっており日本はこれらの国の後塵を拝している。 例えば車であれば、やはりドイツのプレミアムブランド(メルセデス、BMW、ポルシェ、アウディなど)が現地富裕層のシェアをがっちり握っており、それを日本のレクサスなどが後発ながら追いかけるといった感じであろうか。しかし、ドバイといっても金持ちばかりという訳ではなく前々回のコラムでも紹介したが、日本の中古バイクや中古ママチャリ(自転車)が庶民の足として大活躍しているという一面もあるというのが面白い。 長くなったので今日はこの辺りにして続きはまた次回以降にしたいと思う。 ドバイでの海外勤務にご興味がある医師の方は、本サイトの医師登録からご登録下さい。 海外医師求人募集についてはコチラ

著者:三木正孝


医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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