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離島・へき地の医師転職マーケット

離島医療・へき地医療を考えるにあたって、先ずは「離島」と「へき地」という2つの言葉の定義を確認しておこう。
まず、離島であるが、ここでは国土交通省が定めている定義に基づいて見ていく事にする。日本における離島とは、本土以外の島を指して呼んでいる。
では本土とは何か?本土とは北海道、本州、四国、九州、沖縄本島の5つの島の事である。
日本はこれら5つの島(本土)を含め、全部で6,852の島から構成されている島国であるが、本土以外の6,847の島は全て離島という事になり、 このうち人が居住している有人離島は418となっている。更にその中で、国が定める「離島振興法」の対象となっている地域は254島、 108市町村(平成25年4月現在)である。
面積が大きい離島としては佐渡島(新潟県)、奄美大島(鹿児島県)、対馬(長崎県)、淡路島(兵庫県)などがある。 ちなみにこれら4島よりも大きい離島として、択捉島、国後島(いずれも北海道、北方領土)があるが医師転職マーケットとして 2015年時点で現実的ではないのでここでは触れない。
離島の中にも淡路島のように本土と橋で接続されており車で行き来ができる島もある。

次に、医療分野における「へき地」とは、『交通条件及び自然的、経済的、社会的条件に恵まれない山間地、離島、その他の地域の内、 医療の確保が困難である地域をいう。無医地区、無医地区に準じる地区、へき地診療所が開設されている地区等が含まれる。』と定義されている (公益社団法人地域医療振興協会)。
従って、この定義によると離島もへき地の中に含まれる訳であるが、山間部は文字通り山に囲まれた地域、離島は海に囲まれた島という点で大きな違いがあり、 少々ラフな分類にはなってしまうが、へき地は主に本土の「山間部や無医村、無医地区など」、一方、離島は「本土以外の(小さな)島」、 といった感じでここでは捉えて見ていきたいと思う。

へき地医療を志す医師の中にも、山が好きな人もいれば、海が好きな人もいるだろう。
山好きの人はへき地医療を、海好きの人は離島をという具合に単純にはいかないかもしれないが、本土であれば陸路(車)で都市部とのアクセスが可能。 一方離島は海に囲まれている為、台風など悪天候の時は天候が回復するまでは孤立してしまうケースがあるといった点は大きな違いかもしれない。 そうは言っても陸の孤島という言葉もあるように陸続きであっても孤立するというケースは当然あり得る。 いずれも本土の都市部のように何でも揃っている環境ではない反面、 都市部には無い自然環境やゆったりとした時間の流れや素朴な雰囲気などが大きな魅力であろう。

医師転職マーケットとしては、離島もへき地も総じて医師は不足している地域が多い。
表立って医師求人や採用情報がホームページ、求人広告などに出ていなくても医師求人ニーズを持っている場合が多い為、 離島やへき地で働きたい医師にとっては売り手市場のマーケットと言える。
しかしながら、積極的に医師募集や医師求人をPRしているところばかりでは無い為、情報が不足しており、 離島やへき地で働いてみたい、暮らしてみたいと密かに考えている医師にとっては、漠然としたイメージしか無く、 離島やへき地といった地域が実際にはどんな場所で、どんな人々がそこで暮らし、 一体どんな医療がそこで行われているのか実態を知る機会があまり無いというのが大方のところではないだろうか。

例えば、離島を多く抱える長崎県の離島医療の状況を見てみると、 昭和50年代後半から平成初頭にかけては医療圏組合病院の移転・新築、高度医療機器の整備が進められ、 平成3年には離島医療情報システム(遠隔画像診断システム)が導入されて、現在では専門的な診断や治療方針、 ヘリコプター搬送の決定に利用できるようになっている。2014年時点で、離島医療圏組合病院は9か所あり、 総合医療から専門医療まで、一部の3次医療を除けばほぼ島内で完結できるようになっている。 大学からの派遣医師の引き上げ等があったものの医師養成制度等により何とか医師確保を図っているが本土と比較すると医師の不足感は否めず、 引き続き医師を増員したい状況。

離島を多く抱える都道府県

※離島振興法、奄美群島振興開発特別措置法、小笠原諸島振興開発特別措置法及び沖縄振興特別措置法の対象かつ有人の離島のみ

離島の多い都道府県の拠点病院や診療所を中心に見てみよう。

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‏離島の多い都道府県‏主な離島(地域)‏へき地医療拠点病院、災害拠点病院など主な病院(診療所)
長崎県:
51の離島
・対馬島地域
・壱岐島地域
・五島列島地域
・平戸諸島地域
・蛎浦大島(かきのうらおおしま)地域
・松島地域
・高島地域
・長崎県対馬いづはら病院
・壱岐市民病院
・長崎県五島中央病院
・長崎県上五島病院
沖縄県:
39の離島
‏[北部圏域]
・伊平屋島(いへやじま)/野甫島(のほじま)
・伊是名島(いぜなじま)
・伊江島
・水納島(みんなしま)
[中南部圏域]
・津堅島(つけんじま)
・久高島(くだかじま)
・粟国島(あぐにじま)
・渡名喜島(となきじま)
・座間味島/阿嘉島/慶留間島(げるまじま)
・渡嘉敷島/前島
・久米島/奥武島(おうしま)
・北大東島
・南大東島
[宮古圏域]
・宮古島/池間島/大神島/来間島/伊良部島/下地島
・多良間島/水納島(みんなしま)
[八重山圏域]
・石垣島
・竹富島/西表島/鳩間島/由布島(ゆぶしま)/小浜島/黒島/新城島[上地・下地](あらぐすくじま) /波照間島/嘉弥真島(かやまじま)/外離島(そとばなりじま)
・与那国島
・伊江村立診療所(伊江島)
・伊是名診療所(伊是名島)
・伊平屋島診療所(伊平屋島)
・津堅診療所(津堅島)
・久高診療所(久高島)
・粟国診療所(粟国島)
・渡名喜診療所(渡名喜島)
・北大東診療所(北大東島)
・南大東診療所(南大東島)
・座間味診療所(座間味島)
・阿嘉診療所(阿嘉島)
・渡嘉敷診療所(渡嘉敷島)
・多良間診療所(多良間島)
・小浜診療所(小浜島)
・波照間診療所(波照間島)
・大原診療所(西表島)
・西表西部診療所(西表島)
・与那国町診療所(与那国島)
・竹富診療所(竹富島)
・黒島診療所(黒島)
・宮古島徳洲会病院/徳洲会伊良部診療所
愛媛県:
31の離島
・魚島群島(上島町)
・上島諸島(上島町)
・越智諸島(今治市)
・関前諸島(今治市)
・来島群島(今治市)
・新居大島(新居浜市)
・安居島(松山市)
・忽那諸島(松山市)
・青島(大洲市)
・宇和海諸島(八幡浜市/宇和島市)
[へき地医療拠点病院]
・県立中央病院(※へき地医療総合拠点)
・県立今治病院
・県立宇和病院
・市立大洲病院
・市立八幡浜総合病院
・市立宇和島病院
・西予市立野村病院
・久万高原町立病院
・鬼北町立北宇和病院
鹿児島県:
28の離島
・獅子島(ししじま)
・桂島
・甑島列島(こしきじまれっとう)
・新島(しんじま)
・種子島
・屋久島・口永良部島(くちのえらぶじま)
・三島
・十島(としま)
・奄美大島・加計呂麻諸島(かけろましょとう)
・喜界島(きかいじま)
・徳之島
・沖永良部(おきのえらぶ)
・与論島
‏・県立大島病院
・県立北薩病院
・鹿児島赤十字病院
・出水市立病院
・肝属郡(きもつきぐん)医師会立病院
・隼人町立医師会医療センター
・今給黎(いまきいれ)総合病院
・公立種子島病院
・名瀬徳洲会病院
・徳之島徳州会病院
・喜界徳州会病院
・沖永良部徳州会病院
・屋久島徳州会病院
・与論徳州会病院
香川県:
21の離島
[2次医療圏]開設者・地区名
[大川]
さぬき市・多和地区
[小豆]
小豆島町・福田地区
[高松]
高松市・女木地区
高松市・男木地区
直島町・全域
[中讃]
丸亀市・本島地区
丸亀市・広島地区
坂出市・与島地区
坂出市・王越地区
綾川町・羽床上地区
綾川町・全域
まんのう町・美合地区
まんのう町・造田地区
多度津町・高見地区
多度津町・佐柳地区
[三豊]
観音寺市・伊吹地区
三豊市・志々島地区
三豊市・財田地区
三豊市・粟島地区
[へき地診療所]
・多和診療所
・福田診療所
・女木診療所
・男木診療所
・直島町立診療所
・本島診療所
・広島診療所
・与島診療所
・王越診療所
・羽床上診療所
・綾上診療所
・美合診療所
・造田診療所
・高見診療所
・佐柳診療所
・伊吹診療所
・志々島診療所
・財田診療所
・粟島診療所
岡山県:
16の離島
(うち診療所設置は9島、医師常駐は白石島のみ)
[地域名]
・日生諸島(備前市)
 鹿久居島、大多府島(おおたぶじま)、頭島(かしらじま)、鴻島(こうじま)
・前島(瀬戸内市)
前島
・犬島(岡山市)
犬島
・石島(玉野市)
石島(いしま)
・児島諸島(倉敷市)
松島、六口島(むぐちじま)
・笠岡諸島(笠岡市)
高島、白石島、北木島、真鍋島、小飛島(こびしま)、大飛島(おおびしま)、六島(むしま)
[診療所が設置されている島]
・日生諸島(備前市)
頭島、大多府島
・犬島
犬島
・笠岡諸島
高島、白石島、北木島、真鍋島、大飛島(おおびしま)、六島(むしま)
東京都:
13の離島
[地域名]
・大島(大島町)
・利島(利島村)
・新島(新島村)
・式根島(新島村)
・神津島(神津島村)
・三宅島(三宅村)
・御蔵島(御蔵島村)
・八丈島(八丈町)
・青ヶ島(青ヶ島村)
・父島(小笠原村)
・母島(小笠原村)
・山間(檜原村)
・山間(奥多摩町)
[医療機関名]
・大島医療センター
・前田内科クリニック
・利島村国保診療所
・新島村国保本村診療所
・新島村国保式根島診療所
・神津島村国保直営診療所
・三宅村国保中央診療所
・御蔵島村国保御蔵島診療所
・国保町立八丈病院、徳重医院、岩渕クリニック
・青ヶ島村国保青ヶ島診療所
・村立小笠原村診療所
・村立小笠原村母島診療所
・檜原村国保檜原診療所
・奥多摩町国保奥多摩病院、古里診療所、川辺医院、双葉会診療所
広島県:
13の離島
[離島指定地域名]
・走島群島(はしりじまぐんとう)
走島(福山市)
・備後群島
百島(尾道市)
・芸備群島
細島(尾道市)、佐木島、小佐木島(三原市)
・上大崎群島
大崎上島、生野島、長島(大崎上島町)
・下大崎群島
三角島、斎島(呉市)
・安芸群島
情島(呉市)、阿多田島(大竹市)
・似島(にのしま)
似島(広島市)
・診療所1ヶ所
・診療所1ヶ所
・内科診療が週1(佐木島)
・巡回診療船「済生丸」の巡回診療(2回/年)等(小佐木島)
・大崎上島に診療所が 6 か所
・広島市の医師による月数回の診療
・巡回診療船「済生丸」の巡回診療(1回/年)等(小佐木島)
・巡回診療船「済生丸」の巡回診療(1回/年)等(情島)
・診療所に医師1名常駐(阿多田島)
・診療所1ヶ所(内科、形成外科週6日)

離島・へき地への医師転職についてのアドバイス

多くの離島やへき地では医師数が十分に確保されておらず、長く医師不足の状況が続いている。 都道府県が離島・へき地を抱える市町村と連携し自治医大出身医師の派遣を行う他、民間では徳洲会が鹿児島県や沖縄県を中心に離島医療を支えるべく 病院の建設・医療機器の導入・整備などを行っているが、ハード面(病院施設・医療機器)或いはソフト面(医師をはじめとした医療スタッフ)のいずれか、 或いはその両面において、都市部と同じような医療環境が整っている地域はまだまだ少ないのが実態である。

離島・へき地医療と言っても当然一括りにできるものではなく、地域、施設によって様々であり、 医師も複数名がいて交代でしっかり休みが取れる施設もあれば、医師一人でハードワークをこなさなければならないところもあったりするので、 まずは実態を知る事から始めて興味を持った地域や施設があれば一度見学に赴いてみるのも良いだろう。百聞は一見に如かずである。
離島やへき地で地域医療、総合診療に関わりたい医師を心待ちにしている地域や医療機関は多いので興味のある医師は是非お問い合わせいただきたい。

離島・へき地の中には無医村もあれば、医師が一人しかいない地域もあり、そういった地域では、医師はひとりで、 内科・外科・眼科・皮膚科・小児科など、全ての診療を広く行う必要があり、総合的な診療能力や知識を持った「プライマリケア医」が求められている。
また、健康診断など病気の予防の為の保健活動や福祉活動、更には都道府県や市町村などの行政機関と連携していく場面も多くなってくる。 まさに医療の原点とも言える環境で医師としてのやりがいを新たに発見できるかもしれない。

また、「へき地医療拠点病院」などの基幹病院が医師派遣や巡回診療を担っているケースも多いので、 そういった医療機関に勤務してまずはスポットや数ヶ月の短期間からでも離島の病院や診療所に行ってみるというのもアリかもしれない。 離島やへき地の医療に携わってみたいとをお考えの先生は一度気軽にご相談をいただければと思う。

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