北関東・甲信エリアの医師転職マーケット

北関東・甲信エリアの医学部

茨城県エリア

茨城県

【茨城県の医学部】
筑波大学(国立、1973年設置/略称は筑波つくば、筑波大、筑大つくだい)

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群馬県エリア

群馬県

【群馬県の医学部】
群馬大学(国立、1948年設置/略称は群大ぐんだい)

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栃木県エリア

栃木県
           

【栃木県の医学部】
自治医科大学(私立・総務省関連、1972年設置/略称は自治医大)
獨協医科大学(私立、1973年設置/略称は獨協医大、獨医どくい)
国際医療福祉大学(私立、2017年設置/略称は国際医療)

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山梨県エリア

山梨県

【山梨県の医学部】
山梨大学(国立、1978年設置/略称は梨大なしだい)

山梨県エリアの医師転職マーケットについて

北関東・甲信エリアの医師転職マーケット

茨城県は医師数が全国Worst2位で医師不足が数字上にも顕著に表れており、多くの医療機関で医師の募集が見られる状況である。従って、多くの科目の医師にとっては売り手市場で転職活動が行えるエリアと言える。人気があるのはつくばエクスプレスの沿線エリアなど首都圏からのアクセスが良好な場所である「つくば保健医療圏」に医師が集中する傾向にある。一方で医師不足が一番厳しい「常陸太田・ひたちなか保険医療圏」にはなかなか医師が来ないという状況が続いている。
つくばエクスプレスはその名の通り最高速度130km/h(通常125km/h)と高速で運転を行っており、秋葉原-つくば間58.3kmを最速45分(快速)で結ぶ為、東京からの通勤も可能なエリアとなっているが、筑波大学のお膝元であるつくば市周辺は医師不足の茨城県の中にあって数少ない医師集中地帯だけに少し範囲を広げてみる事で好条件の転職先が見つかるかもしれない。

栃木県は、やや全国平均を割り込む医師数となっており、医師不足の地域が多く見られる。医師求人ニーズが強い山間部や県北医療圏(大田原市、矢板市、那須塩原市など)は勿論の事、宇都宮市や自治医大や獨協医大のある県南の都市部においても医師確保に意欲的な医療機関が多くあり、一般内科を中心に入職を希望する医師にはチャンスが広がっている。

群馬県も医師数において全国平均をやや下回っている状況で、県内基幹病院への医師派遣を担っている群馬大学のある前橋市周辺に医師が偏在する傾向がある為、その他の地域では特に一般内科を中心に求人は多い。

山梨県も上記2県と同様にやや全国平均を下回る医師数となっている。
やはり多いのは内科(一般内科・総合内科)の募集であり、subspecialtyに特化しての求人は限定的となっている。専門外来を持つ事は可能。
基幹病院の多くは山梨大学を筆頭に医局との関係が深く、特に外科系の専門科での求人はあまり多くない。日本全国同様の傾向が見られるが内科に続いて募集が多いのは整形外科、精神科あたりとなっている。

北関東・甲信エリアの医師確保対策や医療行政

●各都県の医師数と全国平均との対比(全国平均237.8人/10万人対比)


医師数 人口10万対医師数 全国平均との対比
茨城県 5,172人 175.7人 74%(全国Worst2)
栃木県 4,301人 215.9人 91%
山梨県 1,909人 224.1人 94%

(source: 厚生労働省資料2012年12月31日現在を基にRAY Cruise Inc.が作成)

茨城県では、筑波大学附属病院が「地域医療再生プラン」に取り組んでいる他、県医療対策課も「女性医師が働きやすい環境は全ての医師が働きやすい環境である」との考えから、女性医師の子育て支援などに力を入れた情報発信を行っている。
「女性医師応援ブック」では女性医師のインタビュー記事を閲覧できたり、子育て中の医師に対する勤務条件の緩和や代替医師の雇用、復職後のキャリア形成支援などを積極的に行っている。

栃木県では、自治医科大学に続き、獨協医科大学にも「栃木県地域枠」を設け地元に定着してくれる医師の育成を目指している。これは栃木県の地域医療に貢献しようとする志を持った人材を対象に、獨協医科大学医学部における「栃木県地域枠」入学者を選抜し、入学金及び授業料を修学資金として貸与するもので、大学卒業後、栃木県職員として県内の公的医療機関等で一定期間業務に従事すると修学資金の返還が免除されるというもの。
また、若手医師に対しては研修支援事業などでサポートする体制整備を行っている。

群馬県では、「群馬県ドクターバンク」による医師確保の取り組みの他、「臨床研修支援・ぐんまレジデントサポート」や県内の病院において特に充実する必要のある小児科、産婦人科、麻酔科、救急科に将来従事する意欲のある大学院生又は研修医に対して、修学又は研修に要する資金を貸与する制度も整備している。内容は資金貸与後、一定期間、知事が別に定める県内の公立病院等で小児科医、産婦人科医、麻酔科医、救急医として勤務する事によって、その返還を免除するというもの。

山梨県の医師確保事業としては、「医師修学資金貸与事業」がある。
これは、将来、山梨県内で医師の業務に従事する意思のある医学生に修学資金を給付し、県内病院が実施する臨床研修を修了するとともに、一定期間県内の公立病院等に勤務した場合に、修学資金の返還を免除する制度である。
また、若手医師に対するインセンティブとしては、「若手医師海外留学支援事業」がある。
その他、県内の産科医不足が深刻な事から、県内で統一した後期研修プログラム(山梨県統一産婦人科専攻医研修プログラム)を構築し、このプログラムを受講する医師には年額60万円の奨励金を交付している。

北関東・甲信エリアでの医師転職アドバイス

茨城県で募集が多い科目は、基本領域ではやはり内科(総合内科)が圧倒的多数で、続いて整形外科、産婦人科、小児科、精神科、脳神経外科、外科、泌尿器科、麻酔科、眼科、救急科も募集が多い。リハビリテーション科、放射線科、耳鼻咽喉科、総合診療科、皮膚科、病理などの募集も見られる。
また、subspecialtyの領域でも募集は多く、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、神経内科、腎臓内科の順に特に募集が多く、内分泌代謝科、糖尿病、リウマチ膠原病などの専門医も求めている。外科系では消化器外科のニーズが強い。

栃木県で募集が多い科目は、やはり内科を中心となり、整形外科、外科、麻酔科、精神科、小児科、眼科の求人も多い。脳神経外科、循環器内科の求人も基幹病院クラスで見られる。
他にsubspecialtyの領域で募集が出るのが、呼吸器内科、腎臓内科、神経内科といったあたり。

群馬県でも他県同様に内科全般を診る一般内科の求人が多数を占める。続いて、高齢化の影響もあり神経内科やリハビリテーション科、整形外科を求める医療機関が多い。
整形ではオペは必須でないところが多く、回復期リハビリテーション病院での病棟管理が業務の中心。また透析医、腎臓内科医でシャント造設ができる医師も透析ニーズの高まりから選択肢が多い。また、白内障オペのできる眼科医を求める案件も目立つ。
精神科医のニーズが多いのも他県と同様の傾向。
その他の外科系では一般外科の求人が多く、subspecialty領域では消化器外科、呼吸器外科などが続く。

山梨県はこの近隣エリアでは最も人口が少ない県(人口約85万人)である。
医師の募集動向は他県とほぼ同様の傾向が見られ、募集が多い科目の筆頭はやはり内科(一般内科・総合内科)である。整形外科、神経内科、リハビリテーション科、透析、一般外科、精神科といったあたりがこれに続く。
基幹病院クラスを中心に山梨大学や自治医大をはじめとした大学医局に医師の派遣をお願いしている病院が多く、また富士・東部医療圏は首都圏の医師がバイトで非常勤枠を押さえている病院も見られる。
循環器内科のニーズも比較的多いが心カテ検査(CAG、LVG)やPCIは件数も少なく、手掛けられる施設は限定的である。

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