医師とクルマ(車)の関係性

2016/02/21

医師とクルマ(車)の関係性

親しくなった医師と仕事以外の話しでよく話題に上がるものの一つがクルマ(車)である。
一般論だが(或いは私の個人的見解かもしれないが)、車が好きという医師は多いように思う。
電車やバス、或いはバイク、自転車で職場の病院やクリニックに通勤する医師も多くいるが、車を日々の足として使う医師は多い。
常勤先での仕事に加え、外勤アルバイトをしていると移動の足として車の方が移動時間を短縮できて便利、或いは公共交通機関が動いていない夜間や早朝でも移動が可能という事もあるだろう。
それにも増して、日々忙しい医師にとっては数少ない(?)娯楽の一つが車(モノとしてそれ自体、或いはdriving pleasureとして)なのかもしれない。

私の周りの医師が乗っている車のブランド傾向について

私の周囲の医師たちが乗っている車で多いものを車種やブランドから見ていくと、
趣味の車として、或いは移動の安全性、或いは所有感を満たしてくれるモノとして、など様々な選択理由があるのだろうが、やはり輸入車比率が高く、とりわけ(日本全体の傾向と言えるが)ドイツ車の割合が高いような気がする。

メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、VW(ゴルフ、ビートル、トゥーラン・・・)など。
ドイツ車以外ではイギリスのレンジローバーをはじめとしたランドローバー、ジャガーなどの高級車が続く。
スウェーデンのボルボ(特にステーションワゴン)も高い安全性や質実剛健なイメージが好まれているようだ。また、アメリカのハマーといった超大型のSUVに乗っている先生も私の知る範囲だけでも数名いらっしゃる。
輸入車と同じような立ち位置でレクサスを選択する医師も増えているように感じる。内装の豪華さに加え品質に対する絶大なる信頼感でレクサスは一歩抜きん出ているようだ。
その他、国産高級車では長距離移動が楽なGTカーやクーペモデル(フェアレディZなど)、そしてフーガなど高級セダン、走行性能やエンジンへの拘りからスバル(レガシー、WRXなど)を愛用している医師もチラホラ見受ける。家族が多い医師の中にはアルファードなど高級ミニバンに乗り換えた先生もおられる。
他方、意外にイタリア車(アルファロメオやフィアットなど)やフランス車(シトロエン、プジョー、ルノーなど)に乗っている医師は(私の周囲には)少ないようで、これらは過去のイメージから来る工業製品としての品質に対する漠然とした不安に加え、やや趣味的な嗜好が強すぎるのかもしれない。フェラーリやポルシェなどもあまり見掛けない。この辺りは仕事柄あまり派手に出来ないという事情もあるのだろう。

一方、輸入車ばかりではなく日本車を愛用している医師も当然多いが、こちらは輸入車を選択するのとは少し意味合いが異なり、低燃費(燃費が良い)など経済性を重視しての選択という印象。
病院への通勤の足としてトヨタプリウスに代表されるハイブリッドカーを使っている医師は多い。家族がいる医師の場合は、2台持っていて、(例えば専業主婦の)妻はメルセデス・ベンツで中高一貫校に通う子供の送迎やお買い物、(例えば勤務医の)夫はプリウスで病院へ通勤という具合。日本という国は嫉妬社会という面もあり、余計な事で目立ってもあまり良い事は無いという理性的判断から病院への通勤であまり派手なクルマというのも憚られるという事があるのだろう。

乗る車でまわりに与える印象は変わる

私の伯父は田舎の開業医であったが、地域医療にその生涯を捧げたといっても過言ではなく(と私は思っている)、自宅(兼医院)のガレージにはマツダのファミリアが停まっていた。
その大衆車ファミリアで伯父はよく往診に出掛けていたらしい。
偉ぶらずとても優しい良いお医者さんだったと周囲の人々からの評判は上々だった事を今でもよく覚えている。
私が小学生時代、夏休みにその伯父の家へ遊びに行った時、伯父は忙しい仕事の合間を縫って車で従兄弟と私を海へ連れていってくれた。今でも楽しい思い出でその伯父の事は大好きだ。自分の事は後回しで常に患者さんや周囲の人の為に尽くした、人としても医師としても本当に素晴らしい人物だった。
恐らく他の車に乗っていた時代もあるのだろうが、私が知るのは唯一上述したマツダのファミリアなのである。車というのは移動の足であると同時にある種のファッションアイテムとしての役割やその人のライフスタイル・主義主張の一端をそこから垣間見る事ができると思っている。
経済的には趣味のクルマ(車)というものを楽しめるだけの財力は十二分にあったと思うが、医師としての仕事が忙しく、それどころではなかったのか、或いはそういったものには興味が無かったかのどちらかだろうと思う。
この伯父が違う車に乗っていたら、私のこの伯父に対する印象もまた少し異なったものになっていたのかもしれない。もしも派手な車に乗っていたら、医者というのはお金持ちになれて、周囲の人から尊敬されて、あんなにカッコイイ車に乗れるのかと単純に思うと同時に派手好きな伯父さんという印象に変わっていたかも知れない。

また、別の人物(この人物は医師ではない)の話になるが、私が子供の時分にオレンジ色のシボレーコルベットスティングレーに乗っていたおじさんが近所に居た。ある日そのシボレーに乗せてもらった私は満面の笑みでシボレーと共に写真に収まったなんて事もあったなあと今でも覚えている。このおじさんは今なお自分の中では「シボレーのおじさん」なのである。
外見や所有物のみでその人を判断すると時に人を見誤るが、人というのは結構単純なもので、表面的なものや第一印象に大きく左右されてしまうという気がする。

私は子供の頃(スーパーカーブームの頃)からクルマ(車)が好きなので、車が好きな医師の方と仕事以外の話しで盛り上がるのも楽しいひとときである。
車を乗り換えたという話を聞くと機会があれば実車を見たい、できれば同乗させていただきたいと思うくらいである。

ライフスタイルによって、その時々で乗れる車というのはどうしても様々な制約から限定されてしまう。例えば、自分以外の家族も運転する車だとマニュアルミッションはダメだとか、2ドアはダメとか、燃費の悪いクルマはダメとか・・・。
可能な範囲で自分が乗っていて楽しい、欲しいと思えるクルマ(車)を選びたいものだ。
車は贅沢品という一面もあるが、車好きの人にとっては、誰かと一緒にドライブして楽しい時間を過ごしたり、趣味として車そのものを楽しんだりして人生を豊かにしてくれるアイテムの一つだと思う。

さて、今日は全くの独断と偏見、私の子供時代の回想も含め車の話題を取り上げましたが、「医師転職コンシェルジュ」では、転職やアルバイトをお考えの医師の方々からの転職相談のお問い合わせやアルバイト探し、仕事の話のみならず車談義なども大歓迎です。車好きの医師の方もそうでない医師の方も医師転職コンシェルジュへどうぞお気軽にお問い合わせください。

医師の方で年収あアップの転職をご検討されている方は、年収アップ・給与アップの医師転職の成功事例も掲載しておりますので、是非そちらもご覧頂ければ幸いです。

著者:三木正孝


医師転職コンシェルジュ代表。医師の方が自分らしい働き方、ライフスタイルを過ごす事が出来る様な転職支援を行う医師転職コンシェルジュを運営しております。医療業界や医師転職に関する情報に独自の意見も加えて発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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